お知らせ・コラム

2021/7/13

Q カバー工法と葺き替えの違いとは?どちらを選ぶべきですか?

今ある屋根を撤去するか、撤去しないか、が大きな違いです。

 

 

2つの工事の流れを比べてみましょう!

(ご注意)以下にご説明する内容は、弊社(株)プラチナコーティングの施工方法および見解です。
業者さんによって、工程や費用に違いがあります。

2つの工法の大きな違いは、工程②と③です。
工程②と③の内容を、それぞれ写真でご紹介します!

 

≪カバー工法≫の工程② 既存屋根の高圧洗浄
まず、今の屋根を高圧洗浄機できれいにします。屋根はコケや雨すじで意外と汚れています。 高圧洗浄をしないと、この後に貼るカバー工法用の粘着防水シートがうまく接着しません!
(この作業をしない施工業者には、どうぞご注意ください。工事内容に入っているか、見積書や契約書でご確認を!!)

≪カバー工法≫の工程③ 棟などの板金撤去
既存の棟板金などを撤去し、表面の凸凹を減らします。粘着防水シートや屋根材を貼りやすくするための施工です。

 

≪葺き替え≫の工程② 既存屋根の解体
今ある屋根材をすべて剥がします。


屋根材の下には、防水シートが貼られているのですが、築年数が20年以上経っている場合は、防水シートが傷んで、その下の野地板が腐食している事があります。

≪葺き替え≫の工程③ 野地板の補修
屋根の下地が傷んでいる場合は、部分的に貼り替えたり、新しい野地板で全面をカバー張りして補修します。
下地の腐食部や雨漏り箇所のチェックが確実にできることが、葺き替えの大きなメリットです。

 

≪カバー工法と葺き替え 共通≫工程④ 防水シートの取付け
カバー工法では、裏が粘着性になっている防水シートを今の屋根の上に貼ります。
葺き替えでは、野地板の上に防水シートをタッカーで留めていきます。

防水シートの取付け以降の作業は、使用する部材の形状は違いますが、カバー工法も葺き替えもほぼ同じです。

 

カバー工法のほうが工期が短い、は本当?

カバー工法のメリットとして、「工期が短くて済む」と一般的に言われていますが、弊社の場合は・・・

◇カバー工法では高圧洗浄を1日かける
◇葺き替えの解体は作業人数を増やして1日で終える
そのため、工期についてはカバー工法も葺き替えもほぼ同じです。
むしろ、葺き替えの方が凹凸のない下地に屋根材を貼れるので、早く済むこともあります。

 

カバー工法できない屋根もあります!

瓦屋根や古いトタン屋根の場合、カバー工法はできません。
屋根表面の凹凸が大きいので、きれいに新しい屋根をかぶせることができないからです。
そのため、カバー工法ができるお家は既存の屋根がスレートやアスファルトシングル、金属屋根(ガルバリウム屋根)に限られます。
葺き替えは、既存の屋根の種類に関係なく施工可能です。

 

費用はどれくらい違う?

費用の差については、葺き替えの方が高いのが一般的です。
弊社では、カバー工法と葺き替えの両方のお見積をお出ししています。
同じグレードの屋根材を使った場合、費用は10~20%程葺き替えが高くなります。
葺き替えは、既存の屋根の解体撤去とその処分費用がかかるためです。

 

どちらを選ぶかは、築年数が大きなカギ!

費用の面では、葺き替えの方が10%程高くなるというお話をしました。
ただ、既存の屋根を撤去するぶん、下地の状態をチェックできるというメリットがあります。
これはカバー工法ではできません。最近は、他社さんでカバー工法をした後に、雨漏りが生じたという相談件数が多くなっています。
もし築年数が20年を超えているなら、今の屋根の下地が傷んでいる可能性は十分あります。
そのため弊社では、築20年以上のお家の場合、費用は10%高くても下地のチェックをしっかり行って雨漏りのリスクを長期間減らせる 葺き替え をお勧めしています。
築15年以内のお家であれば、カバー工法が第一候補と言えます。屋根下地の傷みもさほど心配無く、使われている屋根材もアスベストを含まない可能性が高いからです。

 

「あれ?アスベストが入っている屋根こそ、カバー工法がいいんじゃないの?」と思われた方へ・・・

2004年にアスベストが含まれた屋根材の規制が始まったため、それ以前に製造されたスレート屋根には、アスベストが含まれている可能性があります。
繰り返しになりますが、カバー工法では既存屋根の解体がないため、もし屋根材にアスベストが入っていても、今回の工事ではアスベストが飛散することも、割高な処分費用が掛かることはありません。
ですが・・・アスベストの処分に対する規制は年々厳しくなっており、解体処分にかかるコストは将来的に大きくなります。
アスベスト入りの屋根材については、以下の記事もご覧ください。

Q 「アスベストが入った屋根」は、他のリフォーム会社からはカバー工法がいいと言われたんだけど・・・?|プラチナの屋根リフォーム相談室|守谷で屋根カバー工法、葺き替えをするなら (platinum-gaisou.net)

 

まとめ

ご覧頂いたように、カバー工法と葺き替えにはそれぞれメリット、デメリットがあります。
それぞれのお宅に最適な屋根のリフォームができるよう、(株)プラチナコーティングが精一杯お手伝いさせていただきますので、お気軽にお問合せください!

Lineでもご相談受け付けております!お気軽にお問合せください!

外装リフォームメニュー

お客様のお住まいをしっかり調査・診断した上で、最も適した工事をご提案。
なぜこの工法なのか、なぜ塗装ではだめなのかをしっかりお伝えし、
「大切な我が家」を長持ちさせるお手伝いをいたします。
  • 屋根のリフォーム
  • 外壁・雨樋・板金工事
  • 雨漏り調査・工事
  • 防水リフォーム
  • シロアリ駆除 エクステリア